06.07.01 

最近、ネタに困ってきたのでコネタ程度のものもHPに乗せようと思います。
「そんなの知ってるよ!」というネタもあるでしょうが。 (^^;)

で、このホームページは「不況の中、新規で測量屋さんをやろうという方を応援するページです」と書いてますが、この業界は厳しいですね。 10年前の半分以下でしょうか。廃業は少ないですがリストラで社員は半分ぐらいになっているのをよく聞きます。  

たまに趣味程度にビジネス関係の本をよく買って読むのですが、企業の平均寿命は約7年だそうです。
さらに言えば事業を起こして半年以内で約半分が廃業し、10年続く企業は1割ぐらいです。(今はもっと少ないかも)そうすれば私もあと2年の命か? そう思えば長く経営されている社長さんは尊敬します。事業を起こすのは本当に簡単です、でも継続は何百倍も難しいのです。 

最近は会社法が出来て株式会社が簡単に作れるようになりましたが経営とは別物です。
簡単に企業を起こしやすくなって、企業数も増えるということは廃業率も増えると私は予想します。
測量業は2〜3人でやる分にはサービス業ですし一応技術職ですので、すべて当てはまるわけではありませんが・・・ 測量業で事業をお考えの方は肝にめいじてくださいね。会社員の方が気楽でよい場合があります。 

08.06.22

三脚について

自動視準器で基準点測量をアルミ三脚で観測を行うとよく制限オーバーを起こすことがあります。かならず木脚を使うことをオススメします。
また整準の精度が観測データに直結します。更に観測直前(点名入力等の後)まで整準(気泡合わせ)を行うことにより2〜3秒以内の制限で入れることも可能です。お試しください

業務のひとりごと

06.08.16

自動視準(追尾)のススメ


最近トータルステーションを買い換えたのでレポートしてみます。

トータルステーションの購入をお考えの方の参考になればと思いますが、私は主にライカ機を使用しているため他社の評価することはあまりできませんのでご了承ください。
あくまで私の独断と偏見によるものです。


ライカの自動視準(追尾)は他社よりは安めの設定になっているようです。がライカはもともと外国産なのでちょっと国産に比べて癖があるようです。
慣れれば問題ないのですが国産機と比べてプログラムが使いづらい面があります。英語を日本語に変換したものだからでしょうか?
プログラムを活用した高度な測量をするのであれば国産機に軍配が上がります。
ただ、固定ネジがない、左側にネジがあり両手が使えるため視準、測角、測距といった基本機能は優れています。また他社の自動視準、自動追尾機に比べて軽量なのも良いですね。

では本題に入りましょう、まずは自動視準とはどんな機能かという説明をします。「そんなの分かっているよ」という方は読み飛ばしてください。

@ プリズムの視準、測角、測距、記録の一連の作業を自動で行ってくれます。 それにより測量未経験者でもプリズムの方向に大体向けてボタンを押すだけで観測できます。
望遠鏡を覗かなくてよい良いためピント調整、上下左右の微調整を行わなくて良いので観測が早く、人的観測誤差を防ぐことができ、精度が上がります。特に距離が離れれば離れるほどスピードが上がります。

A 杭打ちプログラムは点名を入力するだけで自動で方向を振ってくれます。手動で角度を合わす必要がありません。間違いもなく自動視準なので精度が上がります。

B 基準点測量の対回観測が早く精度良くなります。 はじめの半対は通常の観測(自動視準)ですが残りの反転や観測作業は自動で行ってくれます。あとは観測が終わるまでボケーと見ているだけです。2方向で2対回なら1分少々で終わります。もちろんスピード精度ともに上がります。また隠れた機能としてはじめの半対に定数の違うプリズムを使用しても対回時に自動で切り替えてくれるといううれしい機能も付いています。例えば後視点のプリズムは定数は0で前視点のプリズムの定数は−30といった場合でも半対時に登録しておけば
残りの観測はプリズム定数を自動で切り替えて観測してくれます。バラバラのプリズムを使用している方はスピードが更に早くなります。

C 手動観測時、固定ネジが付いていないため簡単。 
観測時に固定して微調整といった作業がありません。いきなり微調整でOKです。
例えば観測時に固定して微調整時にネジが最大まで回りきっていて、いちいち標準位置まで戻して観測した経験は良くあることです。
それが無くなります。 また隠れた機能として自動視準機は、加速装置(私が勝手に付けた名前)が付いてます。手動観測時の機能なのですがネジの回転速度で微調整ができることです。
説明が難しいのですが、同じネジの1回転でも早く回すのと遅く回すのとでは視準の移動距離が違います。早く回せば2〜3°と一気に角度が移動するのですがゆっくり回すと1秒単位で移動し微調整がしやすくなります。速度の加減が何段階かありますので手動観測でも早く観測できます。 よく自動視準機能なんて使わないからいらないという方がいますがそれは違うんですね。自動視準機は自動視準機能をオフにしていても手動観測時にモーターが駆動して観測を常にサポートしスピードを上げています。
杭打ちや対回観測はほとんど使わないからいらないという理由も分かりますが、それ以外にも手動観測のスピードアップの付加価値も大きいです。。

D 器械の点検調整が簡単。 点検調整時の正反もモーターが駆動します。スピードが上がります。

以上自動視準の機能を書きましたが、実際使ってみないとよく分からないと思います。標準機より50〜60万高くなりますが十分元は取れるでしょう。これから新規でトータルステーションの購入を考えている方は必須といって良いでしょうし、複数台トータルステーションをお持ちの会社でも1台は欲しいところです。私はこの機能にドップリと漬かってしまって手動のトータルステーションに戻ることはできなくなりました。(T_T)

あと良いことばかり書きましたがもちろん自動視準機も弱点はあります。
@ 値段が高い。壊れれば修理代も高くつく。
 
A 自動視準は近距離観測は不向き。10m以内の観測は手動観測の方が早くなります。理由は手ぶれに原因があります。例えば100m離れた所でプリズムを持った場合は多少の手ぶれは望遠鏡でも分かりませんが5mの位置では手ぶれははっきり分かります、1〜2mならなおさらです。自動視準はプリズムが固定されていないといつまでもプリズムを追いかけていき、なかなか観測を行いません。またトータルステーションは望遠です、近距離では視野が狭くなりプリズムを探しにくなるため遅くなります。この場合自動視準をオフに切り替えて観測すれば解決しますが面倒です。コツとしては約15m以内は自動視準をオフ、それ以上はオンにするといった作業になります。

B バッテリーの消耗が大きい。自動視準をオフにしていても常にモーターは駆動しているため通常の観測でも普通の機種よりはバッテリーの消耗が大きいです。(とはいっても最近の機種はリチウムイオンバッテリーで長持ちになりました)

以上デメリットは主に費用面のことがメインですね。


★自動追尾とは★

補足として自動追尾の機能説明をします。自動追尾とは自動視準の機能をもち、ワンマン測量(1人で測量)ができることです。これが最大のメリットです。
自動視準は観測者がプリズム方向に大体に向けてボタンを押して観測しますが、自動追尾は器械自体がプリズムを追尾(ロック)してポールマンがリモコンを押して観測するため1人で測量することが可能です。
自動追尾は常にプリズムの中心を追尾しているため観測ボタンを押した時点で観測に入りプリズムを探すといった作業が無いので自動視準より早く観測できます。

デメリットとしては、自動視準より更に値段が高い。バッテリーの消耗が大きい。常にプリズムの方向を器械に向けていないといけないためコツがいる。(障害物が多いと追尾できない、特に葉っぱが多い山林等)
リモコン、無線等を使用する為、重装備になる、器械から人間が離れるため器械転倒の防止対策をしなければならない。
等々万能ではありません。ワンマン測量ができるとはいえ、器械を据えなくてはいけませんし総合的に2人で観測した方がスピードは明らかに早いので2人分の能力にはなりません。
1.5人分の能力と言ったところでしょうか。でも2人で測量すれば3人分の能力は発揮できますので応用次第ですね。

自動追尾は人件費を浮かすメリットのみがあるといって良いです。使い勝手が悪いので上級者向きだといえます。
でも経費で一番かかるのは人件費なので、すぐには元は取れないでしょうが長い目で見れば元は取れると思います。




↑は2対回観測のデモ動画です。(容量の関係で画質を落としてます。視準点が見づらい・・)
後視点にプリズム定数-11の360°プリズムを、視準点をプリズム定数-30のプリズムを観測する例です。(定数は自動で切り替わります)

この機種はライカのTCRP1205R300(自動追尾機)です。
以前はTCR705AutoXR(自動視準機)を使ってました。
1200シリーズになってから処理速度、自動視準、モーター駆動、測距ともにスピードアップしています。また自分で好きなように登録ボタンなどのカスタマイズができます。私のオススメ機能は角度指定機能です。180と入力すれば180°振り向く機能なので横断測量が格段に楽になります。
それと対回観測のスピードが1.5倍くらい早くなっているようです。やはり最新機種は良いですね〜 (^O^)
でも操作方法が非常に難しいので機械音痴の人には辛い機種です。 (^^;)

なおデモの例では観測時間は1分少々ですが点名入力を考慮しても2分ぐらいで観測は終わります。


06.10.03

保険の話です。最近測量中に足をケガしてしまいました、たいしたケガではなく診断の結果たんなる打撲でした。
これは会社で社員を雇用している方には全く関係ない話なのですが、個人(1人)で事業をされている方(法人も含む)は本人は労災に入れません。ですので民間の傷害保険に入ることになります。
またアルバイトも人数だけ登録すれば保険の対象になるので入っておくことをオススメします。幸い測量業は保険の等級が低く設定されていて建設業や警備、運送業に比べて同じ補償内容でも掛け金が4分の1ほどでOKです。
福利厚生費としても扱われるでぜひ入っておいたほうがよいです。個人の場合は、自分とアルバイト1人分の保険を掛ければ充分のはずですね。

07.03.10

プリズムのススメ

測量はプリズムがないと話になりません。

なにげにトータルステーションとセットで揃えるものですが、種類がたくさんあります。
トータルステーション等の器械にこだわる人は多いのですが(私もそうですが(^^;) )プリズムに
目を向ける人は少ないと思います。測量で修理が多いのはけっこうプリズムだったりしまし、プリズムの種類で
効率も良くも悪くもなります。今まで私が使ってきて便利だったプリズムを独断と偏見で勝手に批評します。


まずは自動視準や自動追尾には欠かせない360°プリズムです。

とにかく高価なプリズムです。通常のプリズムの3〜4倍の値段になります。

360°プリズムは器械にプリズムを向けなくても観測可能なプリズムです。
器械にプリズムを向けなくてもよいため、プリズムの回転を省略でき1点当たり平均2秒ほど早く観測できます。
(観測に集中できますしね)これは器械に対して向きが次々と変わる平板測量でとくに有効です。
プリズムの向きが一定な横断測量にはあまり時間短縮は期待できません。この場合1点当たり1秒程度短縮でしょうか。
1秒2秒と小さい話ですが、1日500点観測した場合 2×500=1000秒で約16分の短縮、これは計算上大ざっぱな数字なのでせいぜい少なめに10分程度の短縮が可能です。まあ時間以上に観測に専念できるといったメリットが大きいです。

ライカの場合、360°プリズムは大きく分けて2種類あります。大きいのと小さいのです。
普通のトータルステーションや自動視準のトータルステーションは小さいプリズムがピンミラーとしても
使用でき、精度も良いこちらをススメます。

大きい方は自動追尾にのみに有効です。こちらは大きいので自動追尾や自動視準によくヒットします。
特に自動追尾には大きい360°プリズムがないとプリズムサーチ時に近距離ではロックしないので、
自動追尾トータルステーションには絶対必須のプリズムです。
また全体をゴム樹脂で被っているので1素子に比べて、頑丈にで壊れにくいという利点がありますがその分重いという欠点があります。(ちなみに650gもあります、頭でっかちでバランスが非常に悪いです。通常の一素子プリズムは500gぐらいです)一素子プリズムをよく壊してしまう方は、大きい360°プリズムを買った方が安くつくかもしれませね。

ミニ360°プリズムは精度の高いピンポールプリズムとして使用しますが、アタッチメントを付けるとプリズムポールに付けて使用できます。また整準台にも取り付けできます、これは便利で常時据え付けの後視点として利用できます。たとえば器械点が次々変わっても後視点のプリズムの向きを変えなくても良いのです。

↑は360°プリズムです。キズ防止、保護のためにゴムチューブを巻いてみました。 高価ですからね (*^_^*)

総合的に見て予算のある方はミニ360°プリズムは導入するべきだと考えます。


低価格0定数のミニプリズムも大きく分けて2種類あります。1インチと1.5インチプリズムです。
1.5インチの方が出回っていて値段も安いと思いますが、オススメは1インチです。昔はサイズの大きいプリズムが距離観測もよく飛び、よかったのですが最近はトータルステーションの性能が良いので、ほとんど関係なくなりました。また1インチは1.5インチよりコンパクトなので角地など窮屈な場所の観測で有効です。
安くてもプラスチックの1.5インチは、壊れやすいので気をつけてください。
この1インチクラスはマイゾックスやライカのミニプリズムが丈夫でオススメでしょうか。


↑はミニ360°プリズムです。注意点としては世界最小プリズムだそうなので亡くさないように気をつけてください。このプリズムがピンポールプリズム使用時に上下にスライドすれば最強のプリズムなのですが残念です。

そのため精度を無視すればピンポールプリズムの使い勝手は0定数のプリズムに軍配が上がります。

↑はアタッチメントを付けた状態です。ライカのプリズムは5/8インチネジ方式でなく(ポールの取付部は5/8インチネジですが)ワンタッチで付け外しができ360°回転することができます。ミニ360°プリズムはポールに取り付けた場合は、全く重さを感じさせないほど軽いのが特徴ですね。 またポールから手を離すときはワンタッチなので、その都度プリズムを取り外してポケットに入れておけば、キズや損傷防止になります。

プリズム定数について

メーカーによってプリズム定数が違います。トータルステーションのメーカーをかえると
結構まちがうことが多いので注意が必要です。よく基準点測量の精度が良くないという原因に
プリズム定数の入力間違いが結構あるようですし、境界測量や杭打ちで間違えると最悪です。
他業者でのトータルステーション、プリズムの貸し借りや新人さんの説明不足でよくこのミスがおこりえます。
メーカーを変えた場合は要注意ですね。

特にライカはプリズム定数の種類が多いので気をつけないといけません。またライカは国産の0の定数が+34.4となっており、定数の基準位置が違います。これもまた間違いやすい原因となります。国産からライカに変えた場合は気をつけてください。まったく統一してほしいものです。(>_<)
参考にこちらに載せます。
http://www.leica-geosystems.com/jp/ja/lgs_6166.htm
英語版ですが種類はこれだけあります。
http://www.leica-geosystems.com/common/shared/downloads/inc/downloader.asp?id=2770

おもにライカは0、-4.4、-11.3、-34.4等があり国産は0、-30です。

↑はライカの0定数ミニプリズムです。  (借り物ですが(^^;))
結構丈夫な作りになっています。
ポール部分がアルミなので軽くて良いですね。
右は目盛り部があり、10p単位でポール高を調整できるのが便利です。